新型コロナウイルスの脅威が依然として世界を覆っています。
無症状による感染など、その実態の掴みづらさが 社会活動の停滞に拍車をかける厄介なウイルスではありますが、 その「厄介さ」が社会の中で思わぬ化学反応を引き起こしてもいます。
そしてそれは、「交通安全」の分野にも波及しました。 まずは以下の表からご覧ください。 こちらは、今年の春の交通安全運動実施期間中(4月6日~15日)における 交通事故関連の各件数を示したものです。

今年(令和2年)と昨年(平成31年)の数値を比較すると、その差は歴然としています。 「発生件数」「死者数」「負傷者数」ともに大幅に減りました。 そしてもちろんこれは、新型コロナウイルス感染症拡大による 外出自粛が影響しているものと推測できます。 このことは、交通事故に関して言えば「良い変化」ですね。
ただ、こんな気になる変化も。次の表をご覧ください。

こちらは、今年の交通事故の各数値の中から「死者数」をピックアップし、 さらに発生時間(昼と夜)に分別させた表です。 さて、ここで特に注目したい点は「夜間の自動車乗車中」の死亡事故です。 実は昨年よりも増えています。
これは何を意味するのでしょうか? 交通量が減ることで事故が起こりづらくなっていると思いきや、 特に交通量が減ると思われる夜間においては、 逆に交通量が少ないことによるスピード超過が死亡事故につながっている可能性も否定できません。
新型コロナウイルス感染症の問題は長期戦の様相。 不測の事態が常態化し、ともすれば今までの「ものさし」が役に立ちません。 当社では、とりわけ「交通安全」や「防犯・防災」の分野において 起きていることを注意深く観察し、皆さまに有益な情報をお届けできればと考えております。
